【介護】デイサービスでの送迎業務の心得
通所型のデイサービスに送迎はつきものです。
送迎ドライバーを雇っているところもあれば、業務の中に送迎も入っていて自分たちでやっているところもあります。
送迎業務は、上手に運転するだけでは成り立ちません。
運転技術はもちろんのこと、おもてなしの心と介護に対する理解が不可欠になります。
「デイサービスのサービスは送迎に始まり送迎に終わる」と考えれば、送迎はサービスのひとつの柱として確立すべき重要なものであると考えられます。
「送迎業務」の重要性を従来よりもっと認識し、そのことを念頭に、スタッフの提供するサービスを組み立て、共有する必要があります。
送迎業務に関する基本的な知識や、押さえるべきポイントをまとめてみました。
1.送迎時の基本
①送迎時は利用者様の全身状態を観察し、送迎車へ乗車する。
②送迎中は特別な理由がない限りシートベルトを着用し、利用者様の安全を確保する。
③乗車については、利用者様も応じた座席位置を確保し、安全安楽に送迎が行えるよう配慮する。
④契約時に決めた送迎ポイントまで責任をもって送迎を行う。
⑤お迎えのあいさつ、送りのあいさつは丁寧に行い、誠心誠意対応する。
⑥移動中も利用者様に特変がないか常に観察するように心がける。
2.送迎業務のマナーとサービス
①身だしなみとあいさつ
送迎業務は、利用者様のご家族と対面する機会も多い業務です。
好感の持てる身だしなみは、介護サービスの基本です。
また、気持ちのいいあいさつも、大切なマナーのひとつです。
送迎業務はデイサービスの業務の中でも事業所の外で行われます。
いつどんな時でも、周りに見られているという意識と、事業所の顔であることを忘れずにいましょう。
②近隣住民に配慮した駐車マナー
送迎は利用者様のご自宅前まで行うのが基本です。
そのため、近隣住民に配慮した駐車マナーが大切です。
また時間帯によって通れない道もあるので、事前に確認し「通行禁止道路許可証」を申請しておく必要があります。
③車内の空間づくり
送迎は、介護サービスの始まりと終わりを印象付けるものです。
利用者様が乗った時に気持ちよく過ごしてもらえる送迎車を心がけましょう。
そのためにも、こまめに車内外の掃除を行いきれいな状態を心がけましょう。
④思いやりのある運転
急カーブをしない、急ブレーキを踏まない、など利用者様が安心して乗っていられる思いやりのある運転を心がけましょう。
通所介護の送迎サービスは、安心安全であることが第一です。
3.まとめ
いかがだったでしょうか?
送迎業務といっても車を運転できれば良い、というものではありません。
事業所と利用者様、ご家族をつなげる役割も担っています。
利用者様のニーズを引き出し、より良いサービスにつなげるためには思いやりの心が大切になります。
安全運転はもちろん、介護サービス提供者としてのマナーも心がける必要があります。
利用者様がその日、気持ちよく過ごせるように、笑顔で送迎業務にあたりましょう。
ふぇすた⚽